2022年10月11日に発行されたSAMSUNGの特許(Pat. No: 11,467,652)の出願履歴から考察しました。
最初のOAでの審査官のミスに即座に対応し、ちゃんとOAの内容を素早く、また、細かくチェックしていることをアピールし、許可可能クレームがあったものの、それにあえて頼らず、別の補正を加えることで、より広い権利を得ることに成功した案件と言えるでしょう。
OA対応における反論主張もわかりやすく、まとまっていたので、参考にできるOA対応だったと思います。
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SAMSUNGの特許(Pat. No: 11,467,652)です。
2020年4月がアメリカにおける出願日で、2022年の10月に特許になっているので、約2年6ヶ月の審査期間になります。
継続出願として2022年の9月に1つ出願されています。特許になった日が10月11日なので、審査が終了し、発行までの期間の間に継続出願をしたのだと思われます。
また、韓国国籍の発明者による発明ということが書誌情報からわかるので、アメリカ出願は韓国の出願をベースにしたものになります。
アメリカの特許の有効期限は出願日から20年が原則ですが、特許庁における審査の遅れがあると、延長される場合があります。