2023年1月31日に発行されたAmazonの特許(Pat. No: 11,567,511)の出願履歴から考察しました。

Amazonはよくインタビューを活用する印象があり、今回もインタビューを多様してRCEをやらずに権利化できていました。最終拒絶まで行きますが、勝ち取った許可可能クレームとAFCPを活用することで、見事権利化に成功しました。

また、Amazonは審査過程においてクレーム数を無駄にすることはなく、補正でキャンセルされるクレームが出ると、必ず独立クレーム3つ、合計で20クレームになるように新規のクレームを加え続けていました。

審査の本質に関わることではありませんが、今回は珍しいことがありました。まず、この出願は非公開がリクエストされた特許出願でした。また、3回目の拒絶ではYouTube動画が先行技術として取り上げられていました。

目次

書誌情報から

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Amazonの特許(Pat. No: 11,567,511)です。

2019年6月がアメリカにおける出願日で、2023年の1月に特許になっているので、約3年半の審査期間になります。RCEもない案件なので、もう少し早く権利化されてもいいようなケースでしたが、下の「期限延長」で話しますが、最初のOAまでかなり時間がかかったようです。

継続出願・海外優先権に関する情報

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外国出願への優先権主張も継続出願がないアメリカにおける発明の単発出願案件です。

非公開案件

めずらしいですが、この案件は非公開になっていました。

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