2022年6月14日に発行されたLGの特許の出願履歴から考察しました。権利化までの道のりはシンプルな方で、最初のOAで許可可能クレームが示されていたので、拒絶を解消するのもそんなに難しいものではありませんでした。しかし、出願時の概要の補正、OA対応時の拒絶に関係ない部分での細かなクレーム文言の補正、新規のクレーム追加など、現地代理人による付加価値を付けたOA対応という印象を受けました。

目次

書誌情報から

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LGの特許です。

2020年7月にアメリカに出願され、2022年の6月に特許になっているので、約2年の審査期間になります。

包袋から

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PCT出願のアメリカ国内段階の出願日が2020年の8月で、2021年の9月に1回non-final OAがあり、3ヶ月ギリギリに提出された応答で拒絶が解消され、2022年の2月に許可通知書が出されています。しかし、その後、出願人による補正が行われ、権利化されました。

具体的な対応について

次に、権利化からさかのぼって、気になる手続きの具体的な内容について見てみましょう。

許可通知後の補正

まずは、許可通知書が出た後の補正関連の手続きについてです。

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許可通知書の出願人による補正は図面の差し替えでした。

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