2022年8月30日に発行されたDellの特許の出願履歴から考察しました。
1回のOA対応ですべての拒絶対応したのは見事でしたが、主張に繰り返しが多かったり、論理的な理由や補足説明がなく、いい意味でシンプル(悪い意味だと雑)な対応だと感じました。しかし、短期間で権利化できたことは事実で、説明不足という点は裏返すと出願人による余計なAdmissionもなかったと考えることもできるので、ある意味すごいスマートな対応だったのかもしれません。
また、単発の発明で、インタビューもIDSもなかったということを考慮すると、「重要案件」ではなかったとおもわれるので、コスト重視でこのような対応になったのかもしれません。
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2020年5月に出願され、2022年の8月に特許になっているので、約1年と3ヶ月の審査期間になります。
単発出願のようで、アメリカではこの出願以外に関連する出願はありませんでした。
今回はこれまでよりもかなり短い審査履歴になります。インタビューなしで、最初のOA対応後に許可通知が送られています。
そういえばIDS提出もないですね。
継続出願がなく、PCT出願でもなく、インタビューもなく、IDSの提出もない、という時点で、これは「単発」の発明案件で、それほど重要な発明ではないのかもしれません。