2022年9月20日に発行されたSamsungの特許の出願履歴から考察しました。

拒絶なしで権利化されているので出願されたクレームがそのまま権利化されているのかと思いきや、インタビューでクレーム補正がされていました。最初見たとき、OAがないのになぜインタビューしてクレーム補正を行ったのかはわかりませんでしたが、履歴を詳しく見たところ、PCTにおけるサーチレポートの見解とOA前のインタビューをうまく活用して、拒絶のレコードなし(クリーンなレコード)で権利化に成功しているケースだとわかりました。

個人的にはOAが出ていない場合、どのタイミングでインタビューをするべきかの目安になるデータポイントが得られたので、参考になる出願履歴でした。

目次

書誌情報から

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Samsungの特許(Pat. No: 11449644)です。

2020年8月がアメリカにおける出願日で、2022年の9月に特許になっているので、約2年ほどの審査期間になります。

継続出願情報

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継続関係は特に示されていませんが、優先権を主張している外国出願として韓国の出願があります。また、審査履歴を見たら、この出願がPCT出願であることがわかりました。なので、2020年8月のアメリカにおける出願はアメリカにおけるPCTの国内手続きに移行した日ということがわかります。

期限延長(Patent Term Adjustment)

アメリカの特許の有効期限は出願日から20年が原則ですが、特許庁における審査の遅れがあると、延長される場合があります。

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