2023年2月14日に発行されたHyundaiの特許(Patent # 11,577,740)の出願履歴から考察しました。
めったに無いことですが、1回目のOA対応が行われる前に担当者だけでなく事務所も替わっています。そして、1回のOA対応後、見事に権利化になったのですが、その後に行われた審査官補正が大幅な補正であったにも関わらずインタビューにも、許可通知にもその理由が具体的に書かれていませんでした。
全体的には1回のOA対応で権利化できたので権利化活動としてはうまくいったケースだと思いますが、
「謎」が多い案件なだけに、通常の具体的な対応に関する解説に加え、「謎」について考察している部分も追加しました。
目次
Hyundaiの特許(Patent # 11,577,740)です。
2020年7月がアメリカにおける出願日で、2023年の2月に特許になっているので、約2年半の審査期間になります。前回と同様に、1回のOA対応で事実上審査が終わっているので、もう少し早く権利化されてもいいように思えますが、下の期限延長のセクションでも話しますが、1回目のOAまで時間がかかったようです。
韓国の発明者によるHyundaiの出願なので、韓国に最初に出願されており、優先権が主張されています。
今回は継続出願等はありませんでした。
アメリカの特許の有効期限は出願日から20年が原則ですが、特許庁における審査の遅れがあると、延長される場合があります。